作 : 照屋 洋 (2010年度 東京都中学校演劇大会 調布市立第6中学公演
あらすじ
サッカーの強豪校に、サッカー留学しているストライカーの三村は、リーグ戦終盤の大事な試合で PKを外してしまう。顧問の和田先生はそんな三村に、スランプならたまには故郷に帰って親の顔を見てこいと言って、切符を二枚渡す。ガールフレンドの由美も心配していたので、一緒に行ってこいと言うのだった。
その由美は脳腫瘍の疑いがあり、近々手術することになっていた。由美は三村に向かって、「この頃、変わったね。昔みたいにキラキラしていない。子どもたちに夢を与え、みんなを幸せにするサッカー選手になる」って宣言はどうしたの?と言う。そして、手術で髪を丸坊主に刈ってしまう前に、三村が好きなショートカットの髪型にするので会ってほしいと頼む。
故郷に向かう電車の中で、由美が来るはずの席に、「伝説のチアーリーダー・麻子」が座っている。麻子は人違いだと言うが、三村はサッカーを始めた頃からずっと見守ってくれた勝利の女神だったことを確信する。
結局、由美には会えずじまいだったが、故郷に帰った三村はかってのチームメートに再会し、当時の輝きを取り戻すのだった。そして、由美の手術も成功し、彼女も未来に向かって踏み出すのだった。
<上演時間45分>